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「啓示」のような出来事

 私がハルキスト(作家の村上春樹の熱烈なファン)だということは以前ご紹介しました。先日、ブックオフでたまたま見つけた村上春樹の「職業としての小説家」という本を読みました。面白かった。何故小説家になったのかというくだりは特に興味を惹かれました。村上春樹は30歳近くになるまで、小説家になろうと思ったことはないそうです。ある年のある日、神宮球場のヤクルト広島戦を見ていた時に、何の脈絡もなく「僕にも小説が書けるかもしれない」という感覚が彼の両手に空からゆっくりと落ちてきました。その啓示的な出来事のあと、すぐに紀伊国屋に行って、万年筆と原稿用紙を買ってきて処女作である「風の歌を聴け」を書いたとのこと(勿論読んでます)。
 私は木彫りを始めてもうすぐ2年が経ちます。2年ちょっと前に私は突然木で何かを作りたくなりました。ネットで調べた所沢の家具屋さんの木工教室に通い始め、家具職人の修行のようなことを始めました。ある日、修行の過程で手にした木材の端材で「魚」を彫りたいという欲求が心の底から湧いてきました。初めての作品はタモの端材で彫った5cmくらいの小さい鰤でした。その日から憑りつかれたように魚を彫り始めました。かれこれ2年近く途切れず情熱をもって魚を彫り続けています。家具職人の修行は続きませんでしたが・・。何らかの「啓示」的なものが私に訪れたことは間違いありません。村上春樹のエッセイを読んで、そういうことってあるよなと思ったしだいです。私も木彫家になれますかね。
 さて、村上春樹が小説を書き始めたきっかけを作ったある年に、実は私もその後の人生を変える大きな出来事がありました。ある年とはセリーグのお荷物球団であったヤクルトが初のリーグ優勝と日本一に輝いた1978年です。19歳の時です。村上春樹と同じくヤクルトファンであった私は、彼らの大活躍に大いに刺激を受けて、なんとなく通っていた地元の大学をやめて東京の大学を再受験すると決心した年でもあったわけです。結果的にはよかったのですが、失ったものもありました。
 やや強引なこじつけではありますが、村上春樹との因縁を感じました・・。

一期一会
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[ 2016/04/15 21:06 ] その他 | TB(-) | CM(0)
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